2011年12月10日土曜日

知ると理解

警護人は学者ではなくオペレーターでなければならない。
ただ知り得ているだけではなく、実際に出来なければならない。
実際の警護の現場とは常にストレス下に置かれているものである。
その厳しい状況下で即応するには知っているだけでは的確に動く事が出来ないのである。
しかし、すぐ動けるといってもマニュアル化された同じ事を反射的に行ったのでは敵の作戦にあっさりハマり窮地に陥る事になる。
その環境や状況に基づき分析、判断した上で、その場に合った行動を実施することが求められるのである。
つまり鍛錬において「警護術」の理解はそれをその環境や状況に適用できる状態までもっていかなければ、本当に理解したとはいえないのである。
ここから説けば単に知識や技術の訓練をしたところで警護人になれない事はご理解いただけるのではないだろうか。ただ模倣したところで、一つ一つの知識や技術を得たところで、それらをつなぎ合わせる基礎根幹がなければ活かす事はできないのである。
日本ボディーガード協会の一般警護士訓練の目的は、世界で通用する日本人警護員の育成にある。その為に知識や技術は勿論であるが、基礎根幹を重要視する内容にて訓練を実施しております。
実際に現場で的確な活動出来る警護員としての本質と先人が残してくれた日本人としての本質を兼備えたものが「日本式警護術」です。
そこには警護員として必要な要素が凝縮されています。
警護人に必要なのは、使命感と覚悟と実力。
それらが全て集約されているのが武士道精神であり、警護の内容に集約されたのが警護源集令である。
知識や技術のみを追求すれば、強き精神を失い、術に流されて実力を養うことを避けるようになる。
日本における古来からの戦いは実力をもってする正々堂々たる決戦である。
日本人警護員は強さを本分として実力を磨き、常に備え、真の「警護力」を得る事が出来れば、常に平常心を保ち正しき行動が出来るようになり、結果として如何なる脅威からも警護対象者を護る事が可能となる。この能力こそが「実力」である。
JBA Team
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